VOL.09 椿

売上1000万、指名100本。この両方の記録を、椿は持っている。「欲がない」と話す彼が、なぜ達成できたのか。それは、彼の持つ柔らかな空気感が作り出す〝無欲さ〟なのかもしれない。

 

―1000万を達成したのは?

今年の6月です。この1カ月は、バースデーもあってずっとバタバタしてましたね。でもプレッシャーとかはなくて、いつも通りにコツコツやってました。それこそ1000万は意識していなかったです。それよりも、指名100本いこうって思ってたから、1000万は後からついてきた感じでした。

―指名を意識したのはなぜですか?

指名は3月にも100本いけたりしていたので、そっちの方が調子が良かったんです。6月ももう一息でいけるって思ったら、人間頑張れるもんだなと(笑)。結果として110本超えることができて、その分売上も増えましたね。

―超えたのが分かったときはどんな気持ちでしたか?

もちろん嬉しかったですよ。「いったか~」って。締日が近づく中で少しずつ1000万と100本、ダブルで達成したいっていう意識はあったかもしれないですね。だから、良かったなって思います。ホスト7年やっていて、そこを超える壁ってやっぱり高かったし、決して楽じゃなかったので。

―その壁を超えられたのはなぜだと思いますか?

それこそ、お客様の力があってこそというのが一番ですね。自分としては、何だろう……真面目に休まず働きました(笑)。だらしないときも今まであったんですけど、今は仕事のモチベーションがすごく高いです。

―AIRはこれまで格式高いイメージが強かったですが、「新生AIR」として生まれ変わりましたよね。そういった環境の変化が、モチベーションを高めているというのもあるんでしょうか?

そうですね。前は、上下関係がしっかりしていて縦社会の雰囲気が少しあったんですけど、それがフランクになったというか。みんなで頑張っていこうっていう風土みたいになってきましたね。そういうチームワーク意識の芽生えが、自分をいいテンションに上げてくれています。

―椿さんが思う『AIRの良さ』とは?

AIRは、個性を伸ばすカルチャーのようなものがあるんですよ。変わり者も結構いるけど、そういう人こそ輝いていて、どんな人でも誰も置いてかないぞっていう仲間意識があるのかなって思います。

―その中でどんな存在になっていきたいですか?

正直、欲がないから、幹部として上にいきたいっていう気持ちはあんまりないんですよね(笑)。でも、従業員から頼られる存在になれるような仕事をしたいと思ってます。いまいちお客様を盛り上げられてないなと思ったら、自分がサポートして盛り上げたりとか、従業員が悩んでることは相談に乗ってあげたりとか。AIRはベテランと若手が半々くらいいるので、新しい子が入ったら、1人1人にしっかり教えてあげられる環境だと思うし。

―『欲』ないんですか?

無欲です! お金とかも本当使ってなくて、どうしようって感じですよ(笑)。ファッションやアクセサリーも、ブランドにはあんまり興味がないですね。服はサンローランとかよく着るけど、それはサイジングがちょうどいいとか、ラインが綺麗とか、そういう理由。ノーブランドでも、自分がいいなと思ったら買ってるし。

―お客様は椿さんのそういうナチュラルな姿が好きなんですね。

どうでしょう。まぁ、優しいですしね(笑)。

―では、逆に自分の「ここはダメ」だと思う欠点は?

体力がない! お酒も弱くないけど、強くはないし。途中でグダッとなるときがあったりして、まだまだですね。もっとスタミナがあれば接客にも生きてくるだろうし、さらに成長できるのかなって思います。

―では、欠点を改善しつつ、これからの目標は何ですか?

今回1000万を達成したっていっても最近1000万プレイヤーは増えてきてますからね。だから今後は、毎月1000万を超えられるくらいのホストになっていきたいと思います。